本日の国リーグ西地区首位を賭けた「天王山」では、ロサンゼルス・ドジャースの日本人エース山本由伸が6回2失点の好投を見せ、今季11勝目を手にした。ドジャース打線も後半に息を吹き返し、最終的に8対2でサンディエゴ・パドレスを破り、連敗を止めると同時に地区首位に並び、地区4連覇へのマジックナンバーを点灯した。
このレギュラーシーズンで宿敵パドレスとの最後の対戦となった試合で、ドジャースは負けられない重圧を背負っていた。山本由伸は立ち上がりから絶好調で、初回と2回に3つの三振を奪い、ヒットを許さなかった。3回にはパドレスの9番打者エリアス・ディアスに失投の二縫い速球を捉えられ、逆転の2点本塁打を浴びたが、すぐに立て直し、5回には一、二塁のピンチを切り抜け、それ以上の失点を許さなかった。
ドジャース打線は前半5回まで相手に抑えられていたが、6回に劇的な反撃を見せた。まずフレディ・フリーマンがソロホームランを放ち、同点に追いつく。続いて山本由伸のバッテリー相棒である新人捕手ダルトン・ラッシングが右外野の大きな壁を越える価値ある3点本塁打を放ち、一気にリードを奪い、山本由伸の勝利投手の基盤を築いた。さらにフリーマンの2本目の本塁打に加え、9回表までノーヒットだった大谷翔平もソロホームランを放った。
試合後、山本由伸は「今日は絶対に負けられない試合だったので、いつも以上に集中できた。ホームランで逆転されたが、チームが最終的に勝てて本当に良かった」と語った。
ドジャースはシリーズの前2試合を落とし、一時は地区首位の座を譲っていた。しかし山本由伸の先導と打線のタイミングの良い爆発により、最終戦で面目を保ち、地区首位維持に向けて強力な後押しとなった。